荷主様を車両に同乗させることは、たとえ善意やお客様からの強い要望であったとしても、禁止行為であり重大な法律違反となります。
以下の点を必ずご理解いただき、厳格に遵守していただきますよう強くお願いいたします。
なぜ「同乗」が法律違反になるのか?
「貨物軽自動車運送事業」の許可は、「荷物」を運ぶための許可です。
お金(運賃)を受け取って「人」を運ぶためには、「旅客自動車運送事業(タクシー等)」という全く別の許可が必要です。
荷主様を同乗させることは、運賃にその対価が含まれているとみなされ、無許可でタクシー営業を行う「白タク行為」という法令違反になります。
「同乗」がもたらす、取り返しのつかないリスク
・運送会社自身が逮捕されるリスク
今回の事件のように、ドライバー自身が逮捕・書類送検される可能性があります。これはドライバーとしての経歴を失うことに直結します。
・依頼した荷主様も罪に問われるリスク
安易に同乗を依頼した荷主様側も、法律違反を助長したとして「幇助(ほうじょ)犯」に問われる可能性があります。
・事故発生時の補償がされないリスク
万が一、運行中に事故が発生した場合、貨物運送事業者が加入している貨物保険や自賠責保険では、
同乗者(例:荷主様など)に対する対人補償が適用されない可能性が高いです。
軽い気持ちで同乗を認めた結果、同乗者が重大なケガや後遺障害を負い、十分な補償も受けられないという深刻な事態に発展するリスクがあります。
荷主様から同乗を依頼された場合の対応
ハコベルからも荷主様へ同様の注意喚起を行っておりますが、万が一、現場でお客様から同乗を依頼された場合は、
ご要望であっても毅然とした態度でお断りする義務があります。
【お断りする際のトーク例】
「大変申し訳ございません。法律により、荷物を運ぶ車にお客様をお乗せすることは固く禁じられております。
万が一の事故の際、お客様への補償が一切できないため、絶対にお乗せすることができません。
ご理解いただけますようお願いいたします。」
もし、どうしても断りづらい状況がありましたら、決してその場で安易に引き受けず、必ずハコベルカスタマーサポートにご連絡ください。